ものづくり補助金:コンサル依頼前に整理すべき「経営指針」と「革新性」の正体

皆さん、こんにちは。江渕B&Sコンサルタントの江渕です。
前回紹介しました「ものづくり補助金」第23次公募を検討の皆様、まず着手すべきは書類集めやコンサルタントへの依頼ではなく「社長の頭の中の整理」です。面倒かと思いますが、私の過去の採択された事例をみても、これが採択への一番の近道。
今回はブル社長とコリー相談役と一緒に、まずはSTEP1として審査の核となる「革新性」について学びましょう。
【本編】補助金は「丸投げ」では通らない?

コリー君!最新のレーザー機を入れることにしたぞ!コンサルに丸投げして、いい感じに書いてもらおうと思うんだが……いいよな?ウホォー!!!

ブル社長、それでは採択は難しいでしょう。審査員が見たいのは、社長自身の言葉で語られる『なぜ今、この投資が必要か』というストーリー、そして何より自社にとっての『革新性』です。
【STEP 1】革新性を生み出す4つの問い
1.「市場の波」をどう捉えているか(外部環境)

ブル社長!社長の業界では、世の中の変化をどう見ていますか?追い風と思われること、向かい風と思われることあげてください。

うーん、改めて言われると、
追い風:受注増加や競合の減少。
向かい風:原材料高騰や今のやり方での限界。
かな?なんせ、短納期・複雑加工の相談が増えてるが、今の設備じゃ精度不足で断るしかない。もったいないよなぁ…。
2.現状の「致命的なボトルネック」はどこか(内部環境)

いい答えですね、では、なぜチャンスを逃しているのか弱みを明確にしましょう!

うちの工場では手作業が多くて追いつかない、古い機械ではもっといい精度を出したくても出ないんだよな~。
20年選手の機械じゃ時間がかかるし、熟練職人にしか扱えない。これが成長を止めてるんだ。
3.この投資による「革新的な解決策」は何か(補助事業)

なるほど、創業から設備を見直していないということですね。では、新設備がどう「革新的」なのかを言語化しましょう!単なる導入ではなく、自社のプロセスがどう劇的に変わるのでしょうか?

むむむ……、言語化(-_-;)と言われると少し怯むが、強いて言うならば、「最新機なら工程を半減できるし、AI搭載で新人でも扱える。
これで短納期案件を総ナメだ!」
でいいのか???
4.5年後、会社は「どう化けるか」(将来の展望)

いえいえ十分ですよ!あとは我々コンサルタントがうまくアドバイスしますよ。
では、最後に5年後の理想の姿を描いてください。ブル社長はどんな会社にしたいのでしょうか?

これは簡単だ!どんどん儲けて利益を社員に還元して、更に技術を磨き、『この地域の加工ならブル製作所』と言われる存在になるぞ!
⚠️ これだけは避けて!不採択になる「革新性」欠如の事例

よし、ストーリーは整理できた!でも、これだけで『革新的』って言えるのか?

そこが重要ですな。実は、『ただの設備購入』と判断されると、容赦なく不採択になります。よくある失敗例を見てみましょう。
- 単なる「老朽化更新」
「古い機械が壊れそうだから、新しい同じタイプの機械に買い替える」という理由は、最も多い不採択パターンです。現状の維持ではなく、「これまでできなかった何ができるようになるか」が語られないといけません。 - 自社に特化していない「汎用設備」の導入
「最新の3Dプリンターが流行っているから導入する」だけでは不十分です。その機械を使って、自社独自のどんな新製品や新サービスを生み出すのかという「攻めの戦略」が見えないと、革新性とは認められません。 - 他社との差別化が不明確
「この機械を入れれば他社と同じように作れる」という内容では弱いです。「近隣の同業者では不可能なこの加工が、自社だけは可能になる」といった、明確な競争優位性が求められます。

なるほど、単なる買い替えじゃなくて、自社の『武器』にする物語が必要なんだな。

その通りです。社長が整理したその『武器』を、私たちが専門的な数値計画や技術的根拠で肉付けしていく。これが最強のタッグになります。
江渕B&Sコンサルタントからのメッセージ(まとめ)
さて、はじめてのブル社長のものづくり補助金申請は果たしてうまくできるのでしょうか?
この会話でもあげておりますが、まずは社長自身が何がしたいのか?会社はどうなりたいのか?それが革新的と言えるのか?といったことを言葉にできることが何より重要です。
一人ではこのようなアイデア整理は難しいでしょう。江渕B&Sコンサルタントでは事前相談は無料です。補助金を申請する前にお気軽に下の相談フォームでご連絡ください!
次回はSTEP2として申請において準備すべき書類関係等を勉強していきましょう!
中小企業の伴走者、江渕B&Sコンサルタントでした。
